ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

24冊目読了 レン

昔話の深層
河合隼雄

獲得ポイント:396
累計ポイント:1795-110-94-110-113-100-140-100+396=1424
ゼリー食べたりみかんむしったりコーヒー飲んだりして贅沢してました。

 ユング大好き河合先生がユング心理学からグリム童話を考察します。主なトピックとして、グレートマザー、母親からの自立、怠け、影、思春期、トリックスター、アニマ、アニムス、自己実現を扱っています。それらの概念にグリム童話は当て嵌めていき、解説するわけです。
 ただ、無意識の存在を前提とし、弁証法的に体系化されている時点で、ユング心理学はひとつの解釈にしかなりえないとは思います。そこに限界があるわけですが、同時に童話や物語も曖昧な存在であるので、仕方ないと思います。訓詁学ではつまらないですし。

童話とはいったい何であるか?

ごちそうさまでした。

次は『クーリエ・ジャポン』! ラストスパート!