ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

十冊目読了 TenkNiccolo

ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体』白石隆・白石さや訳・書籍工房早山

・396ページ ・累計ポイント 690+396=1086

ナショナリズム国民国家に自明なものではなく、近代になって新聞を始めとする出版資本主義によって形成された、と論ずる第一級のナショナリズム研究書。
 歴史に限らずメディア論的視点も多く含まれており、学ぶところは多かった。しかし、本書は後半からマージャールを始めとする東欧および東南アジアナショナリズム成立について詳細に述べてゆくので、私のいい加減な知識では、文脈を追い切れなかった箇所が散見されたので悔しく思う。
正直100時間で対応できる本ではn(以下略)

11冊目は 山本秀行『ナチズムの記憶』 明けても暮れても読書しているので、もう時間感覚がなくなってまいりましたw