ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

五冊目読了 TenkNiccolo

北杜夫 『どくとるマンボウ航海記』 新潮文庫

・231ページ ・累計ポイント494+231=725

水産庁の調査船に船医としてのりこんだ筆者の五ヶ月間の世界周遊を描く、軽妙洒脱なエッセイ。
昭和35年の作品であり、その当時の時代の空気を窺い知ることはできないが、本書は底抜けに明るい
雰囲気を醸し出し、著者のどこまで真実なのかわからぬ失敗談で読者の笑いを誘っている。
 読んでるうちに、船医にもならず、部屋にこもって真夜中本書を読み、キーボードを打ち書評する自分に情けなくなってきたがどうにも致し方ない次第である。
 もし、この読書100時間中に私が全てをおっぽりだして、どこかに高跳びしたらそれは全て本書に起因すると先に言っておこう。


六冊目は『魅惑する帝国 政治の美学化とナチズム』田野大輔 
・真夜中に来てのガチ学術書・・・わあい・・