ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

二冊目読了 TenkNiccolo 18:00

『絵のない絵本』アンデルセン 集英社文庫

・140ページ ・累計ポイント 93+140=233

 短い本なのですが、味わっているうちに時間が経ちました。
 著者に「月」が毎晩、月が世界中で見た出来事を語り、著者がそれの内容を記す、
という伝聞形式の全三十三編の掌編集。
 デンマーク生まれのアルデルセンなので、北欧を舞台にした話が多く、日本の私たちから見るとそこで語られる情景は新鮮です。
 題名の通り、本書に挿絵は無いのですが、アンデルセンの短い描写の中に、生き生きとした北欧の自然・生活風景が描かれており、良い写真集を見たかのような気持ちにさせてくれます。

三冊目は荻上チキ『検証 東日本大震災の流言・デマ』光文社新書