ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

12冊目読了 TenkNiccolo

 大川隆法『救世の法』 幸福の科学出版株式会社

・225ページ ・累計ポイント・60+225=285

・差し入れ本で特別枠として追加されました『救世の法』。
エル・カンターレ思想には詳しくなかったのですが、教祖大川隆法曰く「世界宗教をすべて束ね、精神的な柱になる使命を持った存在」のようで。マルクスを始めとする唯物論者は断罪されます。
地球温暖化覇権国家勢力変遷・神仏習合・幸福論・経済再生・天国地獄論・日本政治論評など、わずか200ページ余りで文字の大きい(丁寧にルビも付いている)本によくぞ、と思うほどの充実した内容となっています。
 新聞に広告掲載される、という、その行為自体が幸福の科学の信頼性を高めてくれている、と説くある種の大衆操作的メディア論には興味を覚えました。
 ちなみに、先日、プロパガンダ研究の一環として映画『仏陀再誕』(本書によると、この言葉はイエス再誕の意味でもあるようです)を見ましたが、よく作りこまれていて、意外にも面白かったです。


13冊目は前回予告した『ジンメル社会学を学ぶ人のために』・すごい隔たりを感じる・・