ひろば100時間読書のログ

東京大学書評委員会ひろばが行う「100時間読書」のログです。

10冊目読了&3日目終了 withY

withYです。
四度目の氷河期 荻原浩 459ページ
好きな作家、に数えるか数えないか、そんな荻原浩の著作。
簡単に言うと主人公の幼稚園から高校生までの成長譚。
それだけだとありふれた(と言うと聞こえが悪いが)青春小説。
じっさい、自分は特別、と意識していた少年が、
友人や恋人、部活などを通して成長していく、という構成であり、
どこかで聞いたことがある、と言われてしまう。
大きく変わっているのは、特別は特別でも、
自分のことをクロマニヨン人の息子、だと思っていること。
シングルマザー+日本人にない髪と目の色、という理由だけでは
どう考えてもその結論、少なくとも読者は至らない。
それでも縛られるのは、冒頭のシーン。これが効果的。
このシーンがあるおかげで、私は、もしかして?という思いを捨てられませんでした。
また特筆すべきは最後の展開。
百時間の疲労と眠気から、そろそろ終わりかな?と思ってからが長かった。
青春小説にはない、これどう落とすの?というハラハラ感が楽しめました。
ただ欲を言えば、やはり長すぎるかなと。
総合的には非常に良かった。リアルではありませんが。

次は
火目の巫女 杉井光
2冊目のライトノベル

さて寝ます。
ポイントは
584+188-100(シャワー)-69(カップ麺)+459-900(睡眠4.5時間)=162
レンさんも寝ます。
おやすみなさい。